大野亀で花を咲かせているトビシマカンゾウ。間もなく見頃となりそうだ=17日、佐渡市願

大野亀で花を咲かせているトビシマカンゾウ。間もなく見頃となりそうだ=17日、佐渡市願

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大野亀を彩るトビシマカンゾウ、夜は星との共演も・佐渡市

新潟日報(2023年5月18日)

 新潟県佐渡市願の大野亀で初夏の訪れを告げるトビシマカンゾウが花を咲かせている。今年は気温が高く、例年より1週間ほど早く見頃を迎える見込み。17日も、景勝地として知られる大野亀周辺は、多くの観光客らでにぎわった。

 トビシマカンゾウは、佐渡と山形県の一部に生息するユリ科の多年草。佐渡では「ヨーラメ」とも呼ばれ、漁期を告げる花としても親しまれている。海岸線など各地で見られるが、大野亀は約50万株、100万本が群生しているといわれ、最大規模だ。

 例年は多くが5月下旬から咲き始めるが、今年は10日ごろから蕾(つぼみ)が急激に膨らみ出し、次々と黄色い花を咲かせている。近隣の観光施設「大野亀ロッジ」によると、17日現在二分咲きで、22日過ぎから5月いっぱいが見頃とみられる。

 同所は見晴らしがよく、星がきれいに見えるスポットとしても知られる。新月となる20日前後には、晴れれば星空の観察も楽しめそうだ。

 17日朝、同所を訪れた新潟市中央区の女性(59)は「間もなく県外に引っ越すので、その前に一目カンゾウを見たかった。花も蕾も愛らしい」と満足そうに話した。

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