氷見市の観光ボランティアガイドグループ「つままの会」は、今春リニューアルオープンした県栽培漁業センター(同市姿)で土日と祭日にメンバーが常駐し、案内を始めた。茶山秀雄会長(72)は「子どもたちの魚への興味が深まるように活動してきたい」と話している。
センターは水産資源保護のため、クロダイの稚魚やクルマエビの稚エビを育てて富山湾に放流している。稚魚と触れ合える「ふれあい館」や楽しみながら栽培漁業について学べる「交流館」が新設され、4月下旬から一般公開が始まった。
メンバーは事前の勉強会で施設の概要や魚について学び、大型連休から活動に臨んだ。まだ団体の案内は担ってはいないが、来場者に声をかけ、餌の食べ方の違いなど生態を説明したり、質問に答えたりしている。茶山会長は「魚の魅力をもっと伝えられるように勉強を重ねていきたい」と話す。
土日は500~千人の来場があり、同センターの飯田直樹所長は「人手の面で助かっている」と言う。先日、リニューアルオープンしてからの来場者が1万人を突破した。新たな観光スポットの誕生で市内観光への相乗効果が期待される。坂本清範副会長(72)と会計の林原眞知子さん(72)は「訪れた人に氷見の自然や観光をいろいろな面で伝えていきたい」と話している。