伝統の技と現代の美を追究した作品が並ぶ会場=高岡市美術館

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磨いた技・感性光る136点 日本伝統工芸富山展、高岡市美術館で開幕

北日本新聞(2023年5月27日)

 第62回日本伝統工芸富山展が26日、高岡市美術館で開幕した。金工、漆芸、木竹工、陶芸、染織、人形、諸工芸の7部門で、受け継がれた技と現代の感性が光る136点が並ぶ。6月11日まで。

 最高賞の日本工芸会賞に選ばれた般若泰樹さん(金工、高岡)の「鋳銅盤」など県内作家の入賞8点や入選作品を展示した。重要無形文化財保持者(人間国宝)ら全国の著名作家も賛助出品。技を磨き上げ、現代に即して美を究めた逸品がそろう。今年は、コロナ禍で取りやめていた作品解説を再開する。27、28日、6月3、4、10、11日に行う。各日午後2時から。

 訪れた愛好者らはじっくりと作品に見入った。高岡市の金森成子さん(76)は「彫刻作りを楽しんでいるので、色使いや造形が参考になった」と話した。

 開会式では、審査員を務めた日本工芸会参与で人間国宝の中川衛さん(金工、石川)が「高岡や富山の特徴ある技法を生かしていくと、面白いものが出てくると思う」と語った。

 市美術館、日本工芸会富山支部、同会、北日本新聞社主催。開場は午前9時半~午後5時(入場は同4時半まで)。入場料は一般800円、シニア640円、大学生500円、高校生以下無料。月曜休館。

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