県美術館のレストラン「BiBiBi&JURULi(ビビビとジュルリ)」と滑川高校薬業科の生徒が考案したオリジナルのクラフトコーラの試作会が29日、同レストランで開かれた。同校の生徒は生薬や海洋深層水などを使ってクラフトコーラのもとになるシロップ作りを担当。さっぱりとした味に仕上がり、「多くの人に飲んでもらいたい」とPRした。6月の商品化を予定している。
「健康の女神ハイジアコーラ」と名付けた。滑川高校開発チームの生徒6人は今年3月から企画をスタート。薬業科の知識を生かし、健康に良いクラフトコーラを作ろうと、ギリシャ神話の健康の女神「ハイジア」と薬草をコンセプトにした。
試作会で、生徒がミネラル豊富な滑川沖の海洋深層水を使い、冷え性改善に効果があるシナモンやクローブ、発汗作用があるショウガなど5種類の生薬を煮詰めてシロップを作った。このシロップを炭酸水で割り、ビビビとジュルリのシェフがハチミツに漬けたレモンやローズマリーを飾り付け、味を調えた。
6月10日から9月末まで、同レストランで提供する。価格は500円(税込み)。この他、イベントなどにも出品する予定だ。同校2年の高原葉月さんは「さっぱりとしていて、夏にぴったり」と話した。
クラフトコーラの販売面などで、まちづくり会社「TOYAMATO」が協力している。同社は今月、滑川市と地域活性化に関する包括連携協定を結んでおり、今回が取り組みの第1弾となった。