白色の外観が特徴の「MOF Kichen」

白色の外観が特徴の「MOF Kichen」

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三国旧市街地にシェアキッチン開設 1日単位で貸し出し

福井新聞(2023年5月31日)

 福井県坂井市三国町の旧市街に、空き家を改修したシェアキッチン「MOF Kitchen」がオープンした。「生まれ育った三国を盛り上げたい」と同町出身の会社経営の男性が開設した。木造2階建ての空き家を改修、業務用の冷蔵庫やシンク、食器、客席などを完備した1階スペースを1日単位で貸し出す。5月17日にオープンして以来、カレー店やカフェなどが順次「開店」し、市街のにぎわいに一役買っている。

 開設したのは、デザイン制作会社「MOF」(同市)代表取締役、越智さん。昨年12月まで広告代理店(富山)に勤めていたが、帰省し今年1月に独立した。えちぜん鉄道三国駅近くの空き家を2軒購入、そのうち1軒をシェアキッチンとして改修した。

 店内外は白色を基調としたアンティーク調で、入り口ドアには三国を思い起こさせる船用の窓を取り付けた。店内には木製のカウンター6席とテーブルを4台設置。水色の窓枠がアクセントになっている。

 客席スペースは約23平方メートル、キッチンスペースは約8・6平方メートルとコンパクト。テイクアウトにも対応できる。

 「どんな営業スタイルにも対応できるよう、派手過ぎない内装を意識した」と越智さん。三国駅が目の前の立地の良さもあり、「地元の人が気軽に来られる場所になれば」と飲食店の営業だけでなく、大人数でのパーティーなど個人向け利用を促したいという。

 オープン初日は、カレー店が営業し、満員になるほどの利用客でにぎわった。お客は「いろいろな種類のお店が入ると思うので、また来たい」と話していた。その後、カフェの営業もあった。6月3、4日の日中はカレー店が開店、3日夜はバーが営業する。

 越智さんは「将来的には県外で飲食店を持つオーナーが三国に観光で滞在し、ついでにシェアキッチンを利用することも目指している。この店が三国の活性化につながれば」と話している。

 キッチンの使用料金は曜日や時間帯で異なるが、平日(午前9時~午後4時)は1日4500円、土日祝日(同時間帯)は6600円。その他の利用料金や予約、問い合わせは、インスタグラムで受け付けている。

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