白山市の美川漁港でシラスの水揚げが本格化し、8日は県漁協美川支所の組合員が釜ゆでしたシラスを天日干しする作業に励んだ。
シラスはカタクチイワシなどの稚魚の総称で、美川漁港では毎年5、6月に漁が行われている。組合員の松本利夫さん(73)によると、今年は5月の一日の水揚げ量が最大で20キロ程度と不漁が続いたが、6月に入って持ち直している。
8日は体長20ミリほどのシラス約110キロを水揚げした。シラスは港内の作業場でゆでた後、網に広げ、3~4時間乾燥させた。
作業場の前には「美川しらす」と書かれたのぼり旗がはためき、住民らが続々と訪れて買い求めた。松本さんは「水揚げ量が持ち直し、やっと皆さんに美川の初夏の味を食べてもらえる」と話した。