絵付け体験に使われる動物の図柄が入った皿やカップ=能美市九谷焼美術館「五彩館」

絵付け体験に使われる動物の図柄が入った皿やカップ=能美市九谷焼美術館「五彩館」

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人気動物を九谷焼に いしかわ動物園と九谷焼美術館 13、15日に絵付け体験

北國新聞(2024年7月12日)

 いしかわ動物園(能美市)と市九谷焼美術館「体験館」が連携し、13、15日に九谷焼出張絵付け体験(北國新聞社後援)が行われる。ホワイトタイガーやカバ、キリンなどの人気動物8種の図柄を皿やカップに描き、自分だけの作品づくりに挑戦してもらう。県内唯一の動物園と伝統工芸の産地の魅力を体験できる人気施設がタッグを組み、ファン獲得と滞在型観光の呼び込みに力を入れる。

 動物園が開園25周年を記念し、ライオンやレッサーパンダ、チンパンジーなどの人気動物をモデルに、愛らしい様子などをかたどった塗り絵用イラストを作成。このイラストを絵付け転写用の型紙に用いて、園内の動物学習センターで絵付け体験を催す。

 好きな動物の図柄を選び、九谷五彩の絵の具と筆を使って皿やマグカップに思い思いに描いてもらう。自由に絵付けを施すことができる。

 体験館は1990(平成2)年に泉台町の九谷陶芸村に開設された。アニメ人気キャラクターの絵付け体験などが楽しめ、年間約1万人が利用する。

 ただ、北陸新幹線敦賀延伸で停車駅がない「通過都市」の能美市は、波及効果の取り込みが課題となっている。屈指の集客力を誇る動物園との連携を強化し、能美ならではのメニューで相乗効果を高める狙いだ。

 体験館の齊田圭一郎さん(41)は「伝統産業と動物園をより身近に感じてもらいたい」と話した。絵付け体験は午前10~午後3時まで。製作時間は1人当たり60分程度で、24席の座席が空けば随時参加できる。

  ●9月28日に全面改修

 市は9月28日に体験館を全面改修し、訪日客や家族連れなど少人数対応の作陶体験室を設ける。地元作家の手ほどきを受けながらゆったりと作陶が楽しめる空間を提供する。

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