道の駅新湊(射水市鏡宮)は12日から、射水市がブランド化を進める養殖魚「いみずサクラマス」を使ったメニューを提供する。フィッシュバーガーと、味付けが和洋2種類ある漬け丼で、シロエビ、カニに続く新たな名物料理として売り出したい考えだ。
施設では新湊産のシロエビやカニを使った料理が高い人気を誇るものの、能登半島地震の影響とみられる不漁で材料価格が高騰している。2025年11月のリニューアルオープンを目指していることも踏まえ、安定して素材を確保できる地元ブランド魚で新メニューを開発した。
バーガー(600円)は、大葉やレモン風味のオニオンスライスと一緒にフライを挟み、さっぱりとした味に仕上げた。「サクラマスのっけ丼」(1500円)は、わさびしょうゆ漬けの切り身に白ごまや大葉などを添える和風と、にんにくバジル風味の漬けをアボカドやレタスと一緒に食べる洋風を用意した。
いみずサクラマスは、脂ののりが程よく、甘みが強く、くせがないため料理に使いやすいのが特徴という。出荷している堀岡養殖漁協(射水市海竜町・新湊)の酒井克典チームリーダーは「市内で気軽に食べられる店が少なかったので、いろんな料理に使ってほしい」と歓迎する。
新メニューは12日午前11時に販売を始める。将来的には別のメニューも展開していきたい考えで、副田智之支配人は「県内外の多くの人に味わってもらい、おいしさを知ってもらうとともに、射水の魅力発信につなげたい」と話した。