能登町真脇の高倉神社の例大祭「真脇奉燈祭(ほうとうまつり)」は13日、神社で宵祭りが営まれた。地震の影響でキリコの巡行は全9町内中、4町内にとどまったが、港町の男女は美人画が描かれた華やかなキリコを担ぎ上げ、震災からの復興を願った。
コロナ禍前の2019年までは神輿(みこし)と8基のキリコが練り歩いていたが、3年間の中止を挟み、昨年は6基が繰り出した。今年は中町、元町、寺町、浜町の4町内が「こんな時だからこそ復興を祈願したい」と参加した。
巡行は土砂崩れの影響で神社から集落西端までの約300メートルの往復に限った。住民は太鼓や鉦(かね)、笛を響かせながら「イヤサカヤッサイ」「よいとしょー」の掛け声に合わせて担いだ。
真脇区長で祭礼委員長の河﨑重宏さん(69)は「祭りは人を集め、地域を活気づける力がある。無事に巡行を行うことができてよかった」と話した。