木曽郡王滝村は19日、御嶽山(長野・岐阜県境)の王滝頂上(2936メートル)と山頂の剣ケ峰(3067メートル)を結ぶ尾根筋「八丁ダルミ」と、そこから分岐して同郡木曽町側へ至る二ノ池トラバースの両登山道の立ち入り規制を緩和した。八丁ダルミの規制緩和は2014年9月の噴火災害後、昨季に続き2季目。
村は当初、今月10日の緩和を予定していたが、雪渓が残っていたため延期していた。雪渓の除去などの対策を終え、19日午前8時に緩和した。
八丁ダルミは火口近くのなだらかな斜面で、噴石を遮るものがないため、14年の噴火災害で多くの死傷者が出た。鋼製シェルターの整備などの安全対策を経て、昨季に初めて規制を緩和した。