御代田町のフォトジャーナリスト山本宗補(むねすけ)さん(71)が、元日に発生した能登半島地震の被災地の写真展を同町のエコールみよたで開いている。4回にわたって現地に足を運び、記録してきた。東日本大震災や熊本地震などの被災地も撮影してきた山本さんは「能登は復興に向けた歩みが遅い」とし、「写真を通して多くの人に(状況を)知ってもらいたい」と話している。
1月から2カ月ごとに撮影した約40点を展示。大規模な火災が発生した石川県輪島市の輪島朝市や、隆起によってマンホールが地面から飛び出した同県珠洲市の農道など、地震の爪痕の大きさが分かる写真が並ぶ。「何も変わっとらんでしょう」「ここは忘れられるんじゃないか」といった被災者の声も紹介。会場では、QRコードをスマートフォンで読み取れば動画も見られるようにしている。
10日まで。入場無料。山本さんは「夏休みの子どもたちにも見てもらいたい」と来場を呼びかけている。