地元産のソバ粉を使ったそば打ち体験やソバ畑の見学会が12日、長野市戸隠であった。地産地消を推進する「おいしい信州ふーど」キャンペーンの一環で、そば製造を手がける「おびなた」(長野市)が主催。県内の家族連れなど33人が参加し、特産の戸隠そばへの理解を深めた。
見学会では、地元の農業生産法人「蕎麦(そば)の国」の担当者が約2400平方メートルのソバ畑を案内した。「戸隠は標高が高く朝晩に気温が下がるので甘みが乗ったソバができる」と説明。一帯には製粉業者やそば店があり、地産地消の環境も整っている―とした。
見学後はそば打ちに挑戦。参加者は真剣な表情で生地を練り、薄く延ばした生地を丁寧に切りそろえた。家族で参加した長野市若槻小学校5年の込山由美さん(11)は2、3年ぶりのそば打ちだったといい、「前よりも細めに切ることができた。家族で食べたい」と話していた。