水難事故防止の活動の一環で、沿岸部のパトロールに当たる県警警備艇ありそ=黒部市沖

水難事故防止の活動の一環で、沿岸部のパトロールに当たる県警警備艇ありそ=黒部市沖

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富山県警警備艇の新生「ありそ」海上パトロール再開 能登半島地震で水没の旧船に代わり

北日本新聞(2024年8月15日)

 "新生"の富山県警警備艇「ありそ」が今月から、活動をスタートさせた。元日の能登半島地震の影響を受け、射水市の港で係留中に転覆した旧船に代わり、他県警から譲り受けた新たな船で海上パトロールを再開。海水浴シーズンが本格化する中、水難事故の訓練でも航行し、万一に備えた。

 県警地域企画課によると、ありそは1999年8月に配備され、海上保安庁と共に不審船警備や水難事故救助などに当たってきた。

 能登半島地震で射水市の県新湊マリーナが津波に襲われ、係留されていたありそも水没。その後、クレーンで引き揚げたものの、修復は困難だったため、小型のレンタル船で対応していた。国を通じて福岡県警から中古船をもらい受け、今月1日から活動を始めた。

 マリーナの施設が復旧するまでは黒部市の黒部漁港で係留され、3日には石田浜海水浴場であった県警の水難防止活動に参加した。

 同課によると、ありそが水没し船体を替えるのは、排水バルブの故障が原因だった2017年以来2回目という。藤田諭次席は「長く富山湾の安全を守ってきた意志を継ぎ、"3代目"として新たに県民の安全安心に努めていく」と話す。

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