「新野の盆踊」で盆唄に合わせて踊りを楽しむ人たち=14日午後9時2分、阿南町新野

「新野の盆踊」で盆唄に合わせて踊りを楽しむ人たち=14日午後9時2分、阿南町新野

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17日朝まで3晩夜通し 阿南町の「新野の盆踊」始まる 雨交じり、観光客も加わって

信濃毎日新聞(2024年8月15日)

 下伊那郡阿南町新野で14日夜、約500年の歴史があるとされる「新野の盆踊(ぼんおどり)」(国重要無形民俗文化財)が始まった。時折雨が降る中、色とりどりのちょうちんの明かりに照らされながら、浴衣姿の住民らがゆったりと踊った。盆踊は17日朝まで3晩、夜通しで続く。

 午後9時過ぎ、新野地区中心部の通りに設けられたやぐらに「音頭取り」が上って盆唄を歌い出すと、住民らが輪になって踊り始めた。笛や太鼓などの鳴り物を使わないのが特徴で、扇子を手にした住民らは盆唄を口ずさみながら踊り、次第に観光客も加わって輪は大きくなっていった。

 新野の盆踊は「風流(ふりゅう)踊」の一つとして2022年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。同地区在住の下平かづ子さん(52)は孫らと参加。「春先から盆踊りを楽しみにし、この時季には家の中で誰かしらが盆唄を口ずさんでいる。孫にも伝えていきたい」と話した。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024081401130
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