国内屈指の花火大会「第76回諏訪湖祭湖上花火大会」が15日夜、諏訪市の諏訪湖畔で開かれた。上空約300メートルでごう音と共に直径約280メートルの大輪を咲かせる10号玉(尺玉)などが次々と打ち上げられ、市民や観光客が夜空に輝く光の芸術を楽しんだ。
心配された雨も上がり午後7時に開幕すると、音楽に合わせて上がる花火の色鮮やかな光が湖面を照らした。茨城県守谷市から家族と訪れた中学2年、桜田純晴さん(13)は体を震わすほどの大きな音に「すごい迫力。心臓を打たれるようだった」と話した。
大会は戦後の早期復興を願い、1949(昭和24)年に始まった。市は今回、人件費や資材の高騰を受け、収入増を狙って諏訪湖イベントひろば(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地)と諏訪湖間欠泉センター付近に桟敷席を新設。ともににぎわいを見せていた。