滑川市三穂町の水産加工会社「川村水産」の看板商品「ほたるいか沖漬」が、食品や飲料の国際的な品質コンクール「モンドセレクション」において、10年連続で金賞を受賞した。2012年から挑戦し、10年連続を目標に掲げてきた。川村雅江社長は「目標を達成でき、うれしいのと同時にほっとした。商品を通じて富山のPRになればいい」と話している。
ほたるいか沖漬は1988年に発売。目玉を丁寧に取り除いたホタルイカを、有機栽培大豆を使った特製しょうゆや海洋深層水などで仕込んでいる。
モンドセレクションはベルギーに本部があり、パッケージや商品の見た目、味などを総合的に判断する。川村水産では前社長の提案で、2012年から応募を始めた。
応募した当初は3年連続で銀賞で、15年に初めて金賞となった。その後、5年連続、10年連続と徐々に目標を設定し応募を続けてきた。本部によると、途切れることなく金賞を受賞するのは珍しいという。川村社長は「海外の審査員の口に合うのか不安だった」と振り返り、「元気なうちは挑戦を続けていきたい」と話した。
商品は県内の北陸新幹線駅や富山駅前の「きときと市場とやマルシェ」、富山大和などで販売している。