黒部峡谷鉄道は10月5日から、能登半島地震の影響で折り返し運転の終着点になっている猫又駅のホームに乗客が降りられるようにする。通常は工事関係者しか乗降できない駅で、特別に降りて峡谷の自然美を眺めたり撮影したりして楽しんでもらう。同社が19日発表した。
黒部峡谷鉄道は元日の地震で沿線の鐘釣橋が損傷し、今シーズンは11月までの期間中の全線開通を断念。始発の宇奈月駅から、鐘釣橋手前の猫又駅までの区間を運行している。
猫又駅は工事関係者用の駅で、ホームが旅客列車編成の長さに足りないため、現在は乗客を降ろさずに列車を折り返している。
少しでも同駅で休憩できるよう、側線に新たなホームを整備し、乗客が降りられるようにする。停車時間は20分で、トイレも設ける。駅から離れることはできない。
10月5日以降の予約は今月23日から受け付ける。