2022年7月に撮影した高岡古城公園の土橋の石垣一帯(下)と今月撮影した景観(上)。斜面の樹木が間伐され石垣が見えやすくなった

2022年7月に撮影した高岡古城公園の土橋の石垣一帯(下)と今月撮影した景観(上)。斜面の樹木が間伐され石垣が見えやすくなった

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高岡古城公園の景観すっきり 間伐・枝切りなど樹木管理進む、土橋の石垣見えやすく

北日本新聞(2024年8月21日)

 高岡古城公園で高岡市の樹木管理行動計画に基づく間伐や枝切りが進み、園内の見通しが次第に良くなっている。お堀沿いで作業が進められ、築城時からの土橋、石垣がくっきりと見えるようになった場所も。市民の憩いの場の景観向上と史跡的価値の向上に向け、市は引き続き着実に計画を進めたいとしている。

 古城公園では以前から、樹木の密生や大木化による景観の悪化、堀や石垣といった歴史的遺構が見えづらくなっていることが課題となってきた。解消に向け、市は2022年度に樹木管理行動計画(23~52年度)を策定。枯れたり大きくなりすぎたりした危険木や、遺構を覆う樹木を除去するなど、まずは10年間の具体的な取り組みを定めた。

 これまで、主に内堀沿いの斜面で間伐が進められ、高岡城の築城時から残るとされる土橋の石垣がよく見えるようになった場所もある。当面は東洋通信スポーツセンター付近で作業が進められる予定。来園者が四季の移ろいを感じられるように紅葉する樹木を意図的に残すなど「手を加え過ぎないこと」も意識しているという。

 市景観みどり課の田口昌子課長は「市民の中にはさまざまな意見があると思うが『良くなったね』との声が多い」とし「長い計画だが地道に樹木の管理を進め、市民にとってより良い公園にしていきたい」としている。

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