南牧村の国立天文台野辺山宇宙電波観測所で24日、特別公開が行われた。普段の一般公開の中身に加えて、アンテナの直径が45メートルにもなる巨大な電波望遠鏡(愛称・ヨンゴー)を触る体験「ヨンゴー・タッチ」を実施。電波観測の仕組みや研究を紹介する実演会、講演会なども開かれ、県内外の家族連れや天文ファンでにぎわった。
「ヨンゴー・タッチ」はアンテナに触れられる年に1度の機会。順番待ちの長い列ができた。東京都調布市の小学2年田村慶成さん(7)は「思ったよりも表面がさらさらしていた。ずっとアンテナに触ってみたいと思っていたから、触れて良かった」と笑った。
午前の体験終了後には、電波望遠鏡が上下に向きを変えて動く時間もあった。来場者は「動いた」「すごい」と声を上げ、興奮しながら写真を撮っていた。
特別公開は、日頃の天体観測の様子や最新の天文学研究の成果について広く知ってもらおうと観測所が主催。毎年夏の恒例イベントとなっている。