松本市で開いているセイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、県内の中学1年生を招待する「子どものためのオペラ」が26日、まつもと市民芸術館で始まった。27日までの2日間でプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」を計4回上演し、61校の計約4200人が鑑賞する。
オペラはイタリア・フィレンツェを舞台に、大富豪の遺産相続を巡って親族が繰り広げるドタバタ劇。若手演奏家でつくる「小澤征爾音楽塾オーケストラ」の音色や歌手の伸びやかな歌声に、生徒たちは大きな拍手を送った。公募オーディションで選ばれた岡谷市川岸小学校6年の佐原璃音さん(11)も少年役で出演した。
上演前には、オーケストラのメンバーがパートごとにアニメのテーマ曲や「星に願いを」などを奏で、オーボエやビオラなど多彩な楽器の魅力を紹介した。
木曽郡大桑村大桑中学校の栗山陽菜さん(13)は、オペラのドラマチックな展開に「驚いた」とし、「オーケストラの演奏と歌声が合っていて格好良かった。声が迫ってきた」と感心していた。
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