南砺市は今秋、地元特産の干し柿作りで昔ながらのはさを使った柿の天日干しの風景を、同市立野原東(城端)の市クリエイタープラザ「桜クリエ」に隣接する市有地で昨年に続き再現する。伝統技術の継承や、東海北陸自動車道の城端スマートインターチェンジ(IC)周辺における観光スポットの整備につなげる。田中市長が28日の記者会見で発表した。
現在、南砺の干し柿作りは屋内での機械乾燥が主流。市によると、稲わらを使ったはさ掛け(柿バサ)は、市内の農家1軒のみで行われているという。プロジェクトは晩秋の原風景の継承と保存を目的に、2022年から実施している。
柿バサのサイズは昨年と同様の幅約10メートル、奥行き約6メートル、高さ約6メートル。10月頃に完成し、11月頃から柿を干す予定。市は9月6日からガバメントクラウドファンディングで整備費として280万円を募る。干し柿をはじめとした市の特産品が返礼品となる。募集期間は11月30日まで。