大屋駅開業に関わる文書(手前)などが見られる所蔵資料展

大屋駅開業に関わる文書(手前)などが見られる所蔵資料展

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大屋駅開業など時代の転換点伝える公文書 上田市で資料展、9月に展示解説

信濃毎日新聞(2024年8月30日)

 上田市東内の市公文書館は9月22日まで、第17回所蔵資料展を開いている。住民運動で実現した現しなの鉄道大屋駅の開業に関わる文書や、戦後の上田市教育委員会発足を伝える市広報など、時代の転換点を伝える9点を紹介する。

 大屋駅は、地元や諏訪地域の養蚕業者が設置運動を起こし、1896(明治29)年に大屋停車場として開業。資料展では、前年の95年に県から地元の神川村(現上田市)に出された通達文を展示した。停車場を建設できるよう、線路周辺の土地の地目を変更した―との内容が筆で記されている。

 1952(昭和27)年の市広報は、戦後の教育改革の一環で市教委が発足したことを説明。当時は委員5人のうち4人を選挙で選ぶ制度だった。戦前以来の市町村の教育行政は「一切上から命令されておった」ものだったが、教育委員会制度の下で「教育の主体が上田市民の手にうつった」と記している。

 同館の倉沢正幸専門事務員は「今では当たり前のものの始まりや改革の歴史が分かる」とする。観覧無料。9月1日に予定していた倉沢さんの解説は、台風のため15日午後1時半からに延期する。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024082901088
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