いけすから網ですくった小ブナ。重さを量ってから出荷した=30日、中川村

いけすから網ですくった小ブナ。重さを量ってから出荷した=30日、中川村

長野県 伊那路 特産

ピチピチと元気に跳ねる、小ブナの出荷始まる 甘露煮が秋の郷土食 上伊那地域

信濃毎日新聞(2024年8月31日)

 上伊那地域で30日、甘露煮が秋の郷土食として親しまれている小ブナの出荷が始まった。上伊那農協(本所・伊那市)の鮒(ふな)部会の部会長を務める上伊那郡中川村の根井昭男さん(74)が約460キロを出荷。9月末にかけて会員7軒で計4トンの出荷を見込む。

 この日は農協職員らが、泥をはかせるために移していたいけすから網で小ブナをすくい、重さを量ってからトラックの水槽に載せて出荷した。成長した小ブナの体長は3~5センチ。網ですくうと、ピチピチと元気に跳ねていた。

 根井さんが小ブナを育て始めたのは20年ほど前。約40アールの休耕田に近くの沢から水を引いて養殖池にした。今年は1・2トンを出荷する計画。夏の高温の影響で大きさに少しばらつきが出ており、「出荷を迎えられて安心した」とほっとした表情を見せた。

 出荷した小ブナは31日から上伊那地域のスーパーや直売所など15店に並ぶ予定だ。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024083001320
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