県版レッドリストの絶滅危惧種に指定されているエンシュウツリフネソウが、根羽村の茶臼山高原(標高約1200メートル)で見頃を迎えている。薄紫色の愛らしい花びらが開き、秋の訪れを告げている。
茶臼山高原は愛知県境に近い標高約1200メートルにある。日中の気温は20度台で推移する日が多く、既に秋の雰囲気だ。エンシュウツリフネソウはカエル館・茶臼山高原両生類研究所近くに群生。花びらは直径2センチほどで、しゃがんで葉の下を探さないと見つけられない。名古屋市から家族4人で訪れた安井晴美さん(49)は「初めて見ました。淡い色でかわいい花ですね」と見入っていた。
同研究所によると、今季は18日に開花を確認。花は3日ほどで散るが、9月上旬までは次々と開花するという。