国立工芸館の展覧会「心象工芸展」(北國新聞社特別協力)は6日、金沢市の同館で始まる。彫金人間国宝の中川衛さん(金沢市)ら漆芸や陶芸、ガラスなど幅広い分野の作家6人が、自身の心の動きを巧みに表現した74点を並べる。
5日は内見会が開かれ、唐澤昌宏館長らが展示内容を紹介した。中川さんは、荒々しい冬の能登の海に「波の花」が漂うさまを描いた花器や、正倉院文様を施したカワセミの置物などを出展した。
金沢卯辰山工芸工房を修了した漆芸の中田真裕さん(金沢市)と陶芸の松永圭太さん(岐阜県)、ガラスの佐々木類さん(金沢市)、刺しゅうの沖潤子さん(神奈川県)、金工の髙橋賢悟さん(埼玉県)の作品も並ぶ。12月1日までで、観覧料は一般千円、大学生800円、高校生500円、中学生以下は無料となる。