富山県酒造組合の桝田隆一郎会長ら12人が5日、北日本新聞社を訪れ、厳冬期に仕込んで春から夏にかけて熟成させた日本酒「ひやおろし」をアピールした。同組合がひやおろしの「解禁日」と定める9日から、県内の日本酒メーカー15社が発売する。
ひやおろしは、ほどよく熟成された、まろやかな味わいが特長。720ミリリットルと270ミリリットルの瓶入りを用意し、270ミリリットル入り瓶は、季節をまたいで造り込むことにちなみ、水色や赤色などの色合いを重ねたデザインに仕上げた。
能登半島地震で断水や酒蔵の土壁崩落などの被害を受けた高澤酒造場(氷見市北大町)の高澤龍一社長は「無事お酒を販売することができ、安心した。すっきりとした優しい味わいに仕上がっており、秋の旬の食材と味わってほしい」と話した。
一行は県庁も訪れ、新田八朗知事に出来栄えを報告した。