能登半島地震で被災した富山県高岡市伏木地区のにぎわい創出を目指す催し「黄葉(こうよう)フェスティバル24」が10月19日、同市伏木古国府の国宝勝興寺で開かれる。地元事業者による飲食、物販ブースや中高生のステージ発表を用意し、復興に向かって進む元気な姿をアピールする。第1回の会合が6日、同寺で行われた。
高岡市伏木地区の経済団体「新風会」、地元の中道、湊町の両商盛会でつくる実行委員会が開き、勝興寺文化財保存・活用事業団などが協力する。元日の地震で祭りやイベントが中止や縮小開催となったことを受け、まちに活気をもたらそうと企画した。被災地を対象にした県の商店街にぎわい創出事業の補助金を活用する。
境内に地元事業者らがブースを設け、軽食やドリンク、自社商品を販売する。市内の中高生らがブラスバンドやダンス、バトントワリングなど多彩なステージを繰り広げる。
本堂では、伏木地区出身の漫画家、鶴谷香央理さんの漫画を原作にした映画「メタモルフォーゼの縁側」を上映する。鶴谷さんも登壇の予定。伏木商店連盟の加盟店で買い物や飲食をした人に応募券を配り、25組50人を無料招待する。
当日は寺の入場料(運営協力費)を無料にする。JR氷見線を利用して来場した人に記念品を贈る。
会合で実行委員会の牧亨代表は「伏木のまちは大変疲弊しているが、地震に負けずにぎわいをつくり、皆さんに元気を感じてもらいたい」とあいさつした。