県内外の愛好家が街角でモーツァルトの曲を奏でる「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」が14、15の両日、黒部市宇奈月温泉で開かれる。駅や旅館、橋といった温泉街のさまざまなスポットが会場となるイベント。出演するグループは本番に向け練習に励んでいる。
「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月」は、宇奈月温泉の景観がモーツァルトの生誕地、オーストリアのザルツブルグと似ているとして、有志が2010年に始めた。
今回は2日間でプロ・アマ合わせて60組が出演する。黒部市芸術創造センター・セレネや総湯「湯めどころ宇奈月」、新山彦橋などでは無料コンサートがあり、ピアノや弦楽、コーラス、琴といった多彩なグループや個人が出演する。セレネのホールでは15日に有料コンサートを開催。午後4時のスペシャルコンサートは、オリジナル編成の管弦楽団と合唱団が、芸術監督を務める横島勝人さん(神奈川)の指揮で「レクイエム」を披露する。
来場者を楽しませるステージにしようと、出演者は練習を重ねる。宇奈月温泉や周辺地域の児童と園児でつくる「宇奈月温泉つべつべキッズ」は15日に出演し、鍵盤ハーモニカや鉄琴で「きらきら星」などを演奏する。8月下旬に宇奈月公民館であった練習では、子どもたちが繰り返し演奏して息を合わせた。
実行委員会の小柳勇人委員長は「雄大な景色の中で演奏に聴き入ってほしい」と話している。実行委員会主催、北日本新聞社など共催。