中川村片桐の農園「西原ぶどう園」で7日、ブドウ狩りと直売が始まった。西原ブドウ生産組合の11農家が約4ヘクタールの農園でさまざまな品種を栽培。同組合長の吉沢佳久さん(72)によると、今年のブドウは夏の暑さの影響はそれほど受けておらず「糖度が高く良い出来栄え」。農園には食べ頃を迎えた大粒の実が連なっており、早速観光客らが訪れていた。10月14日まで。
旬を迎えているのは巨峰に似た品種「藤稔(ふじみのり)」。みずみずしく甘さと酸味のバランスが良いのが特長で、あまり市場に出回っていないこともあって人気が高いという。伊那市内から毎年訪れているという自営業の女性(62)も直売所で藤稔を購入し「おいしくて格安。都会の人に贈ると喜ばれる」と話していた。
農園では今後、安芸クイーンやクイーンルージュなどが順次、食べ頃を迎える。農園の入場料は無料で、収穫したブドウを1キロ当たり1400~2千円で購入する。予約不要。営業時間は午前9時~午後4時。問い合わせは西原ぶどう園(電話0265・96・7501)へ。