山車を組み立てる通町の住民=高岡御車山会館

山車を組み立てる通町の住民=高岡御車山会館

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通町の山車に展示替え 高岡御車山会館

北日本新聞(2024年9月10日)

 高岡御車山祭(みくるまやままつり)に使う山車(やま)を常設展示する高岡御車山会館(高岡市守山町)が8日、展示の入れ替え作業を行い、新たに通町(とおりまち)の山車を設置した。12月中旬ごろまで見学できる。

 会館は各町の7基の山車を約4カ月ごとに入れ替えて紹介している。通町の住民や山車大工約20人が山車を組み立て、ガラス張りの展示スペースに搬入した。

 通町の山車は高さ約9メートルで、鉾留(ほこどめ)(最上部の目印)は鳥兜(とりかぶと)。背面に飾る部材「後屏(こうへい)」は高岡漆器の代表作と言われ、孔雀(くじゃく)や牡丹(ぼたん)が施されている。正面の唐子(からこ)人形はでんぐり返しのからくりが特徴だ。

 通町御車山保存会の川端徹也副委員長は「会館の2階からも見られるので、祭り本番とは違った角度からじっくり眺めてほしい」と話した。5月から展示していた一番街通(いちばんまちどおり)の山車は7日に搬出した。

 祭りは国重要有形・無形民俗文化財に指定され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。

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