秋の七草の一つ、オミナエシが福井県大野市南六呂師で見頃を迎え、風に揺れる小さな黄色い花が高原の風情に彩りを添えている。
オミナエシはスイカズラ科で、県のレッドデータブックでは県域絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。かつては手入れの行き届いた土手などでよく見られたが、県内では自生地が著しく減っているという。
南六呂師で農家民宿を営む男性(75)が、20年ほど前に地元の知人から約10株を譲り受けて民宿横の畑で育てており、現在は約70~80株に増えている。
今年は7月末頃から咲き始め、9月中旬ごろまで楽しめるという。男性は「六呂師高原が花園になるとうれしい。大切に管理したい」と話していた。
9月11日の福井県内は各地で気温が上昇、小浜市で最高気温が36・7度となるなど10観測地点のうち7地点で35度以上の猛暑日を記録した。大野市(35・1度)と勝山市(35・0度)は過去最も遅い猛暑日となった。