福井県あわら市の現代美術作家、津谷博子さんの「お面展」(福井新聞社後援)が9月11日、同市金津創作の森美術館で始まった。成形した空き箱にポスター、チラシを貼りつけた多様な表情の約50点を中心に、人形、架空の鳥など計80点を並べている。15日まで。
「地元あわらから発信するアート」を模索。吉崎御坊に伝わる「嫁威(おど)し肉付き面」を見学した幼少期の記憶がよみがえり、2年前からお面作りに取り組む。
ハート形のお面に貼り付けたのは師事した作家にもらったショパン、マチスら偉人の筆跡カレンダーや年賀状、作家仲間の展覧会のチラシなど。「片付けてしまったものが作品になることで、(その人やものが)身近になる」と言い、その都度、近しい人たちをイメージして制作している。
午前10時~午後5時(最終日は午後4時)。無料。