上田地域でマツタケの収穫が進んでいる。上田市武石余里の農林業北沢賢二さん(70)は19日、山の急斜面を慣れた様子で20分ほど歩いて計9本約500グラムを採り、「今年は豊作」とほほ笑んだ。
地元生産森林組合の所有林で、北沢さんが入山権を持つ一帯。「おやおや」。視線の先に、松などの落ち葉の中からマツタケの先端部がのぞいていた。北沢さんはつえの先で根元を掘り、もぎ取った。
県林業総合センター(塩尻市)によると、マツタケの生育には適度な雨や地温の低下が必要。上田市や青木村などで採れたマツタケを販売する道の駅あおき(青木村)には7日以降、順調に入荷している。若林崇弘社長は「さらに増えると期待したい」と話した。