今年が最後の開催となる28日の「メルヘンおやべ源平火牛(かぎゅう)まつり」を前に、同まつりの実行委員会は23日、富山県小矢部市の倶利伽羅県定公園にある供養塔前で、祈願祭を開いた。まつりで使うわら製の牛と共に、長年にわたって無事に開催できたことに感謝した。
火牛まつりは、市ゆかりの武将、木曽義仲が平安末期の源平倶利伽羅合戦で用いた奇襲「火牛の計」にちなんだイベント。市中心部で、たいまつを付けたわら製の牛によるレースやパレードなどを展開してきた。
1990年に前身のイベントが始まり、96年から「源平火牛まつり」に名称を改めた。スタッフの不足のため今年で終了する。
祈願祭には実行委のメンバーら約20人が出席。わら製の牛は高さ2・5メートル、全長4・5メートル、重さ800キロで、観音寺(同市)の大野智照(ちしょう)住職が読経した。山崎淳一実行委員長(42)は「34年分の感謝の気持ちを込め、今年の祭りが安全に行われるよう祈願した」とあいさつした。