長野市真光寺の浅川ダム近くにある「フジバカマ苑(えん)」で、渡りをする大型のチョウ「アサギマダラ」の姿が見られるようになった。23日は100匹ほどが集結。青空の下、フジバカマの花の蜜を求めてひらひらと舞っていた。
連日観察する浅川地区住民自治協議会の北條昭吾さん(79)によると、約200株のフジバカマがある同苑ではオープンした2018年から年々、飛来数が増えている。午前10時から正午までが風が弱く、観察しやすいという。
チョウ類に詳しい日本鱗翅(りんし)学会評議員の田下昌志さん(62)=長野市安茂里=によると、アサギマダラは県内では春に北上した個体が山地で繁殖する。羽化した成虫は日が短くなる9月から関西以南へ、遠くは台湾まで渡るという。