福井県福井市の福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館で9月24日、成人のイベントや七五三の前撮り撮影会が行われた。5代当主朝倉義景の居館の一部を原寸大で再現した「朝倉館」を活用。振り袖姿の若者は、和装が映える絶好のスポットで「思い出に残る撮影になった」と笑顔を浮かべた。
同博物館や同遺跡への誘客事業の一環で、記念撮影場所としての利用拡大を図ろうと県が企画。公募で成人イベントの2組、七五三の1組が集まり、プロのカメラマンが撮影した。
成人イベントの前撮りに臨んだ福井市の短大生(19)は、来年3月の「はたちのつどい」でも着る予定の振り袖に身を包んでポーズを取った。宴を催した「会所(かいしょ)」を再現した座敷や中庭を囲む廊下などで撮影し「以前から古い建築物が好きで、こんな場所で撮影してもらいたかった」とにっこり。「建物内なので天候に左右されることがないのもいい」と話した。
「朝倉館」は従前から撮影場所やイベント会場として有料で利用可能。スペースや時間に応じて料金は異なり2500円から。県は今回撮影した写真を素材としてリーフレットを作製し、呉服店や写真店に配って周知を図る方針。