射水市中新湊の五十嵐友輔さん(25)が、新湊曳山(ひきやま)まつりが行われる10月1日、同市中央町(新湊)で空き店舗を改装したカフェ&バーをオープンさせる。店は曳山が巡行する道路に面しており、「ハレの日」をオープン日に選んだ。飲食店の経営は学生時代からの夢で、「住民や観光客が一息つける憩いの場をつくりたい」と話す。(堀佑太)
五十嵐さんは射水市新湊地域で生まれ育った。獅子舞や新湊曳山まつりに携わる根っからの祭り好きでもある。大学生の時に地元で飲食店を経営したいと思うようになり、卒業後は高岡市内のカフェで経験を積みながら独立に向け準備を進めてきた。
以前、日用品を販売していた店舗を2022年春に購入。友人と2年がかりで内壁や天井を張り替えたり、カウンターテーブルを製作したりした。「新湊の若者で店をつくり上げたかった」と語る。港町らしく内壁の漆喰(しっくい)には波の模様を施した。
店名は「OWATOCO(おわとこ)」。コーヒーや紅茶、アルコール類などのドリンクと、和風だしに中華麺を合わせた新湊名物「かけ中」をはじめとしたローカルフードを提供する。
五十嵐さんは地域の課題である空き家・空き店舗の解消に向け、「自分の出店が、若い人が動き出すきっかけになればいい」と話す。営業時間は正午~午後3時、同6時~同11時。月曜定休。10月は事前予約した人を中心に対応する。