富山県立山町芦峅寺地区の住民有志でつくる一般社団法人「芦峅活性化協議会」(佐伯滋代表理事)は、ブランド化を進める地元産のホップと湧水を使ったクラフトビールの新商品を発売した。今シーズン収穫したホップを使った新作で、立山開山伝説などにちなんで「GOLDEN ALE 伯鷹(はくたか)」と命名。9月28日のたてやまドンドンまつりでお披露目し、地区の立山・芦峅ふるさと交流館で販売を始めた。新作の投入で、ブランド化に弾みをつけたい考えだ。
芦峅活性化協議会は、地元の素材を使ったクラフトビール作りに取り組んでおり、昨年春から商品を販売する。今シーズンはホップ畑の作付面積を拡大させ、収量を昨年の約4倍に増やした。
新作のネーミングは、佐伯有頼の立山開山伝説に登場する白鷹や、地区に「佐伯」と「志鷹」の姓が多かったことから考案。パッケージには立山曼荼羅(まんだら)大仙坊本の白鷹をデザインした。
見た目の透明感が特徴で、佐伯代表理事は「さらっと飲みやすく、ぐびぐびいける味わい」とPRする。芦峅寺産青ウメをブレンドしたウメシロップを少量加えており、爽やかな香りも感じられるという。
ラインアップは全6種類となり、現在は「グリーンラベル」(Pale Ale)、赤シソを使って閻魔(えんま)様をイメージした「AKATOTTO(あかとっと)」(Hazy IPA)、「伯鷹」の3種類を立山・芦峅ふるさと交流館で売り出す。330ミリリットルの瓶入りで1本800円。
佐伯代表理事は「たてやまドンドンまつりでは『飲みやすい』と好評だった。ぜひ味わってほしい」とアピールしている。