福井県鯖江市の市華道連盟の5流派が、合同で制作した花のオブジェを市西山公園に展示している。割り箸3万本を使い、7メートル四方に及ぶ一輪の花を表現。5色の鮮やかな花びらと、公園に広がるツツジの葉が見事なコントラストを生み出している。
池坊、小原流、文房流、草月流、MOA山月の各流派が合同展(福井新聞社後援)として企画した。
作品名は「彩・人の輪」。それぞれの流派が赤、黄、紫、白、桃色に着色した割り箸を組み立てて縦3メートル、横1・8メートルの花びらを制作し、一輪の花の大作に仕上げた。完成までに約4カ月を要した。
同公園で開かれている「まちなか芸術祭」の期間に合わせて展示した。同連盟の細井玲子会長は「生け花の魅力に触れ、興味を持ってくれるきっかけになれば」と話している。展示は6日まで。