北陸3県を舞台に10月1日始まった大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」の福井県内でのオープニングイベントが6日、福井駅東口の福井市観光交流センターで開かれた。園児らの合唱や恐竜ショーなど多彩なステージが終日繰り広げられ、観光客を歓迎するとともに、県民のおもてなし機運を高めた。
北陸でのDCは、北陸新幹線長野―金沢間が開業した2015年以来。北陸3県やJR西日本金沢支社などでつくる実行委員会が敦賀開業効果の最大化を目的に、12月末までさまざまな企画を展開する。
初の週末に合わせたオープニングイベントは午前10時ごろ、福井の魅力を発信する「福井情熱駅長」のCMソングの合唱で開幕。福井市の若草こども園の年長児ら約25人が、「ようこそ福井へ」などと元気いっぱいの歌声を福井駅構内に響かせ、観光客らを出迎えた。
福井商高チアリーダー部「JETS」の卒業生でつくる「チアドリームプロジェクト」のダンス、あわら温泉旅館の女将(おかみ)らによる歓迎の口上、動く恐竜ショー「DINO―A―LIVE(ディノ・ア・ライブ)」などのイベントが午後5時ごろまで行われ、多くの人でにぎわった。
DCに合わせた福井県と人気ゲーム「モンスターハンター」とのコラボ企画の一環で、ゲームに登場するモンスターやキャラクターをモチーフにした越前和紙製のねぷた2体も披露された。群馬県から観光で訪れた松澤秀哉さん(23)は「人が多くてとてもにぎわっている感じがした。福井のいろんなところに足を運んでみたい」と話していた。
ねぷた2体は12月末まで、福井市のハピリンや敦賀駅交流施設オルパークで展示。DC期間中は、観光施設などを巡るスタンプラリーやまち歩き事業などの誘客企画が県内各地で繰り広げられる。