金沢市東山1丁目の宇多須(うたす)神社の「お下がり神事」(北國新聞社後援)は5日夜、境内を発着点とする約4キロのコースで営まれ、地元住民や氏子、金大生ら計約50人が、卯辰町の奥宮から神社までご神体の毘沙門天(びしゃもんてん)を運んだ。6年ぶりに東山地区全域を練り、地域の発展を願った。
白装束の氏子らが神輿(みこし)を担ぎ「お下がりじゃぞ」と威勢の良い声を響かせながらひがし茶屋街などを練り歩いた。
神事は江戸時代から続き、6月に神輿を担いでご神体を奥宮まで運ぶ「お上がり」、約3カ月後に奥宮を起点とする「お下がり」を行うのが伝統。ここ5年はコロナ禍や悪天候で中止となっていた。