入善町の女性農業者グループ「百笑一喜(ひゃくしょういっき)」は、規格外の町産サツマイモを使ったデザート風コロッケを作った。設立10周年に合わせて企画し、長く親しまれてきたサトイモのコロッケに続いて商品化した。メンバーが7日、同町のJAみな穂本店を訪れ、甘くてホクホクした食感の自信作を関係者らにお披露目した。
百笑一喜は2014年8月に立ち上げ、同11月に規格外のサトイモを加工したコロッケ「さとっころっ」を開発した。イベントでの出品をはじめ、冷凍品の販売や給食への提供など10年間で約18万個を売り上げる人気商品となった。
今回は、グループ10周年を記念した商品づくりに取り組み、サツマイモのコロッケ「さつっころっ」を考案。熟成させたイモを皮ごとつぶしてからピンポン球サイズに丸め、小麦粉と水、パン粉を付けて揚げる一品に仕上げた。
この日は、寺田晴美代表らがJAみな穂本店でさつっころっを披露。矢木龍一組合長らが試食し、「口の中に広がる甘さと食感が良い。おやつ感覚で食べられる」と太鼓判を押した。
26、27の両日に開かれる「JAみな穂フェスティバル」で限定千個を用意し、お試し価格1個90円で提供する。来年からイベントでの販売も始める予定で、寺田代表は「10年間の活動に感謝して完成させた新作なので、大人から子どもまで多くの人に味わってほしい」と話した。