カフェラテを手にする余語栗子さん(右)とキッチンカーの前に立つ宏紀さん

カフェラテを手にする余語栗子さん(右)とキッチンカーの前に立つ宏紀さん

長野県 伊那路 グルメ

疲れた登山者に癒やし、1杯ずつ「お好み」の飲み物 伊那市長谷で移住夫妻がキッチンカー出店

信濃毎日新聞(2024年10月15日)

 伊那市長谷に移住した余語宏紀さん(28)栗子さん(28)夫妻が9月中旬から、地元の宿泊施設「仙流荘」前で自作キッチンカーを出店している。観光客が多い週末に飲み物を提供し、南アルプス北部に向かう登山者向けに早朝も営業中。宏紀さんは学生時代にカフェで働いた経験があり、1杯ずつ要望に沿った飲み物を提供しようと心がける。「疲れたお客に癒やしを与えたい」と意気込んでいる。

 米国で生まれ育った栗子さんは18~26歳の時、米国とマレーシアなどでプロゴルファーとして活躍した。現在は国内ツアーでキャディーや通訳として働く。2022年、「山の近くに住みたい」と2人で長谷に移住。キッチンカーが完成し「長く暮らしたい長谷で仕事ができてうれしい」と話す栗子さん。仕事との両立を目指し、充実した毎日だ。

 店名は「長谷お茶倶楽部(くらぶ)」。元々キャンピングカーとして使っていた6人乗りの車を2人でキッチンカーに改造した。黒糖ミルクティーやコーヒー、ハーブティーを販売。栗子さんが「大好物」というタピオカも用意。今後は地元産の茶葉を使うことも検討している。

 客は下山後の登山者が多い。「普段は甘い物は飲まない」と言いながら黒糖ミルクティーを注文したり、「もっと甘さを足して」と言われたり。客のホッと一息する姿を笑顔で見守っている。

 営業時間は午前4時~6時と同10時~午後5時。今季は「仙流荘」営業最終日となる12月1日まで出店予定。営業日などは店のインスタグラムで発信している。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024101200100
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