砺波市栴檀山(せんだんやま)地区の特産「ふく福柿」の収穫が15日、同市井栗谷新の畑で始まった。今年は9月に気温の高い日が続いた影響で色付きが遅く、収穫が1週間ほど遅れたものの、例年通りの甘みに仕上がった。11月上旬までに9トンの出荷を目指す。
ふく福柿は市認定の「となみブランド」で、収穫後に渋みを抜き、あっさりとした上品な甘みを引き立たせてから出荷する。同地区の農家8軒でつくる「ふく福柿出荷組合」(宮木武司組合長)が渋柿「刀根早生(とねわせ)」を2・2ヘクタールで900本栽培している。今年は、昨年目立った日焼け対策として、春から秋にかけて剪定(せんてい)の仕方を工夫した。
15日は、スタッフが鮮やかに色付いた柿を選んで収穫し、傷の有無を確かめた。宮木組合長(52)は「暑い日が続いて短い秋となりそうだが、ふく福柿を味わって秋を感じてほしい」と話した。19日から本格的に販売を始め、同組合の直売所や道の駅砺波、市内のスーパーなどで取り扱う。