新潟県佐渡市北狄（きたえびす）の観光施設「尖閣湾揚島（あげしま）遊園」で１１月４日、「あげしま感謝祭」が開かれる。２０２４年春、施設の運営会社になった「佐渡尖閣湾リゾート」が企画。佐渡市民は無料で入園できる。イベントを通じて施設に親しみを感じてもらい、ファン獲得につなげたい考えだ。

　佐渡尖閣湾リゾートは、県内で引き船業を手がける「日本海曳船（えいせん）」の子会社。以前の運営会社から４月１日付で事業を譲り受けた。

　新会社となり、パンフレットを刷新したほか、テレビＣＭを再開。食堂では佐渡近海でとれたナンバンエビやナガモ、佐渡産米を使う「あげしま三色丼」などの新メニューを投入するなど、新たな試みに着手している。

　佐渡尖閣湾リゾートの髙橋真一取締役は約半年の運営を振り返り、「手探りの状態だった。トータルの入場者数は前年に到達していないが、１１月に団体予約が入るなど世界遺産効果も出てきた。今後は個人のお客さんへのＰＲが必要だと感じている」と話す。

　感謝祭は、佐渡市民に日頃の感謝を伝えるとともに、認知度を上げようと企画。お盆時期にライトアップを実施したこともあったが、過去１０年では大規模な島民向けイベントは初めてだという。

　感謝祭は午前８時半〜午後４時半。佐渡市民サービスカードの提示で入園料が無料になる（海中透視船乗船は料金が必要）。数量限定で佐渡産米おにぎりや汁物の無料提供があるほか、透視船の操縦席見学会やキッチンカーの出店などもある。

　問い合わせは佐渡尖閣湾リゾート、０２５９（７５）２３１１。