長野市の戸隠森林植物園に、南へ渡る途中の旅鳥、ムギマキが飛来している。25日は県内外から50人以上の愛鳥家が集まるほどの人気ぶり。喉から腹にかけてがだいだい色の愛らしい姿を撮影していた。
枝から下がるツルマサキの赤い実を、羽ばたきながら器用にくちばしでもぎ取る。眉のような白い線も特徴だ。雄2羽を見た横浜市の公務員、矢代龍雄さん(65)は「ここ5年、毎年来ているが、これだけ頻繁に見られたことはなかった」と感激していた。
愛鳥家らによると、関東から近く毎年安定して観察できる場所はここくらい。園内の森林学習館によると、今年は例年並みの15日に初飛来し、個体数は少なめという。月末ごろまで観察できそうだ。