チーズケーキ(手前右)をアピールする中村社長=氷見市伊勢大町

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規格外のみりん干し使いケーキ 氷見の中村海産、消費拡大目指す

北日本新聞(2024年10月29日)

 氷見市伊勢大町のみりん干し専門店「中村海産」は、規格外品を使ったチーズケーキを考案した。ペーストにして使い、コク深い味に仕上がったという。みりん干しの消費拡大を目指すスイーツプロジェクトの第1弾として発信している。

 みりん干しの製造過程では、身が欠けるなど規格外品が毎日5~10キロ発生。子ども食堂に寄付したり、割安で販売したりした上で、余りは廃棄していた。

 食品ロス削減に向け、知人のシェフに昨年、商品開発を依頼した。菓子にすれば面白いとのアイデアが生まれ、プロジェクトを開始。シシャモのみりん干しの規格外品から独自の製法でペーストを開発し、魚菓子と魚河岸から命名したスイーツブランド「UOGASHI」の第1弾としてチーズケーキを商品化した。ペーストを20%前後練り込み、イタリアン産マスカルポーネチーズなど厳選した材料で仕上げた。

 現在は第2弾としてかりんとうを開発中。中村康紀社長(40)は若い人がみりん干しを食べなくなっているという現状を踏まえ「スイーツを通し、いろんなおいしさがあることを知ってもらいたい」と話す。

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