福井県大野城を築城し、大野市街地の礎となった城下町を整備した戦国武将金森長近の足跡をたどる都市交流ツアーが10月26、27日、福井県大野市内であった。長近にゆかりのある同市、岐阜県高山市、美濃市、滋賀県守山市の市民らが、大野での長近の功績に思いをはせた。
長近生誕500年と大野市市制施行70周年を記念した4市連携企画で、約30人が参加。市教委の田中孝志指導学芸員がガイドを務めた。一行は、城の外堀「百間堀」や城下町整備の起点に設置されたと伝わる「石灯籠地蔵尊」、長近に関する特別展が開かれている市歴史博物館などを訪ねた。
越前大野城では、自然石を加工せずに積み上げた野面積みの石垣の説明を受けるなどした。参加者はまちなかを散策しながら、長近の城を中心とした巧みな都市整備に関心を深めていた。