伊那市地蜂愛好会は4日、育てたクロスズメバチなどの巣の重さを競う恒例のコンテストを同市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」で開いた。会員21人が計30個を出品。今年は猛暑の影響で小ぶりなものが多くなったが、訪れた人たちは出品された巣をじっくり見たり、写真を撮ったりして楽しんだ。
地蜂文化に関心を持ってもらおうと毎年開催。網を張ったテント内で巣を解体し、コンテナに入れて会場に並べた。大きいものが並ぶと、「でかした」「大きいね」と見学者から声が上がった。
駒ケ根市赤穂の吉村昇さん(77)の巣が4・2キロで優勝した。2018年に初優勝した後、なかなかトップを取れなかっただけに「念願だった」と笑顔。巣を大きく育てるため、自宅の庭で木の下に巣を置き、直射日光を避けるよう工夫したという。
箕輪町箕輪北小学校3年の青山優子さん(9)は、母親の真理恵さん(37)と一緒に育てた巣を出品した。地蜂を飼い始めて4年目。記録は18位だったが、「蜂はかわいいし、食べてもおいしい。(蜂飼いを)ずっと続けたい」と話していた。