福井県福井市岡保地区の名水とブランド米「いちほまれ」を使った地酒造りに取り組む岡保未来づくり協議会酒づくり部会は11月4日、同市次郎丸町の湧水池「岡の泉」で仕込み水をくみ上げた。初絞りは12月中旬の予定で、会員は「地区の魅力が詰まった新酒を年末年始に楽しんでほしい」と話している。
まちづくりの一環で毎年手掛けている。9月中旬に地区内で収穫したいちほまれを原料に軟水で仕込む純米吟醸酒「岡の泉」は、辛口ですっきりとした味わいが特徴。醸造を依頼している舟木酒造(同市大和田町)では、昨年からイギリスやフランスへの輸出も行っている。
この日は会員7人がひしゃくで約1トンの水をくみ、同酒造に運んだ。米900キロを使い、例年並みの4合瓶(720ミリリットル)1500本分の純米吟醸酒を生産する予定。同会の鈴木肇部会長は「名水と良い米で造る地酒はひと味違う。今年もおいしい酒に仕上がることを期待している」と話した。
「岡保の地酒を楽しむ会」の会員に年末と夏に2本ずつ計4本届ける。地区内在住者は1口7500円、地区外は送料込みで1万円。問い合わせは同部会=電話090(3764)5762。